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第一交通産業の株主優待拡充が凄い。株式分割に伴うもので、東証一部に昇格も期待できる!

第一交通産業 (9035)」は、福岡小倉発祥のタクシー最大手です。

株主優待では、自社タクシークーポン券が貰えます。
また、カタログギフトとの交換もできるので、普段タクシーを使わない方でも嬉しい内容となっています。

この第一交通産業が、先日、株式分割2:1の実施を発表し、従来の半分の投資額でも株主優待が貰えるよう拡充されました。
現在、福証上場銘柄ですが、将来的な東証一部への昇格狙いが垣間見えるのも高評価です。

株主優待内容について

第一交通産業株主優待では、最小単元100株保有・約9万円の投資で、自社タクシークーポン券1千円分などが年2回も貰えます。
このクーポン券は、額面内で「通販取扱商品」と引換えが可能です。
また、保有株数に応じて、クーポン券の金額が拡充されます。

★3月・9月権利確定銘柄
★最低投資額88,400円(100株・平成29年3月13日時点)
平成29年3月13日実施の株式分割を反映して計算したもの


■ 業績からの分析について

業績は、ここ数年は、売上高・利益ともに増加するなど好調です。
2017年3月期は、会社予想で、前期比で横ばいの純利益見込みです。
タクシー業界は、成長分野というイメージがないなかで意外な気がします。


・タクシー保有台数は順調に増加
保有するタクシー車両も、綺麗な右肩上がりで増えています。
平成18年6,547台⇒平成28年9,087台と、この10年で約1.5倍となっています。
この成長の源泉はM&Aにあり、地方のタクシー会社を買収することで、規模の拡大を続けています。

・事業多角化もバランスよく実施
バスや不動産などの事業の多角化にも積極的に取り組んでいます。
売上高ではタクシー事業が約5割を占めますが、利益では他部門の方が稼ぎ出しているのが実態です。
なかでも、不動産賃貸事業のようなストック型ビジネスも含まれているのは心強いです。

・タクシー事業:売上高540億円、利益17億円
・バス事業:売上高79億円、利益9億円
・不動産分譲事業:売上高350億円、利益24億円
・不動産賃貸事業:売上高37億円、利益18億円
・金融事業等:売上高101億円、利益15億円

■ 財務面はやや課題だと思う

業績面では成長力などを含めて高評価ですが、第一交通産業の課題は財務面にあると思います。
金融事業を行っていると自己資本比率が低くなりがちですが、それでも総資産1千5百億円に対し、有利子負債9百億円と多めです。
有利子負債が多いと景気後退時に思わぬアキレス腱になることもあり、やや心配ではあります。

東証一部への昇格について

第一交通産業は、福証上場と地方銘柄なので、東証昇格が期待できます。
東証一部の昇格基準には、主なものとして「株主数2,200人」「時価総額40億円以上」がありますが、すでに達成済みです。

東証一部に昇格すると、次のメリットが考えられます。
・資金流入で株価は上昇することが多い
僕の保有株でも、アサンテなど、昇格の際に株価が大きく上がりました。
・昇格企業は成長力が高いものが多い
好業績にあわせて、継続的な株価上昇、配当増加による恩恵が期待できます。

 

【基礎情報】2017年3月13日時点
第一交通産業 (9035)
・株価 1,767円
・PBR 0.85
・PER 8.02
自己資本比率 22.5%
配当利回り 1.41%
・最低投資額 176,700円